フォルスクラブがネズミ講と言われた理由の訂正

フォルスクラブは通信教育を展開する企業であり、宣伝活動費を抑えることにより資金を教材開発に集中化することで有名な企業になります。良質な教材は対面教育ではない通信教育では、その企業の資産であり学生側から見れば、成果を期待出来る効率的な学習資料に他なりません。

学習塾や受験予備校ならば講師の質や教え方の上手さを含めて俎上になりますが、通信教育は性質上テキストと参考書と教材のマッチングにより、学習の質が上昇することもあれば加工することもあるのです。だからこそフォルスクラブは宣伝費よりも、教材の品質の方を重視して一点突破的な資金の集中を行い開発をしているという背景があります。

フォルスクラブが宣伝広告費を抑えながら、生徒を増やしてきた手法は口コミや評判のユーザーマーケティング手法です。この手法は現在で言えばネットの掲示板や、レビューなどを使って評判を高める方法になります。たとえば学生同士が参考資料を紹介し合い、応用問題についての解答方法を相談し合うように、通信教育について話し合いをする時にフォルスクラブの名前が出るような形で広まってゆきました。この手法によりネズミ講と一時呼ばれましたが、フォルスクラブはネズミ講ではありません。

ネズミ講は商品を無限に販売する形式ですが、フォルスクラブは学習テキストのノウハウを提供する企業になります。ターゲットは受験生などの限られたマーケットなので、ネズミ講のような広がり方はしません。たしかに紹介制度などはありますが、ネズミ講のように連鎖的な広がりは前述のように学習教材がビジネスの企業なので、知人や友人に紹介するようなモデルではないのです。ネズミ講ではないことと、前述したように宣伝広告費を必要最低限にすることは、資金を学習教材の開発に集中化するための戦略になります。

フォルスクラブは元々は通信教育の企業としてスタートしましたが、それには理由があるのです。山村や離島など、校外学習の機会が少ない生徒児童でも、学習格差の幅が少なくなるように通信教育で学びの場を提供したいという志でビジネスがスタートしました。都会と違い学習塾や受験予備校がなかったり、あったとしても片道1時間以上の通学時間が必要など、地理的にデメリットを持っている人たちだって少なくありません。通信教育ならばテキストで学びの場を得ることが出来ますし、テキスト学習を通じて独学力を磨くことだって出来るのです。そして良質な学習教材は、上手に活用すれば塾などに負けないだけの効果があります。

フォルスクラブがネズミ講と呼ばれてしまったのは、口コミなどの評判で生徒が増えたことが背景になっているのです。ネズミ講は商品を販売し続けなければ成立しません。しかし学習教材であるフォルスクラブは、マーケットとしてはそこまでの広がりも深堀も出来ないのです。だからこそ噂は独り歩きしましたが、現実にはそうした噂は根も葉もない事実になります。

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